A long weekend
じっとしていなかった週末でした。
遡って金曜日。
午前中の仕事中に息子からテキストが入る。
弟君のこの日これから起きることとともに、
「彼のために祈って」と。。。
最悪の展開となってしまった。
何とか温存、回復を祈っていたその患部を
この日の手術で除去することが決定してしまった。
体が震えて涙がこぼれて、仕事にならないと判断し、
上司に通達。今日は帰らせてくれと。
幸い、前日のビジネスディナーで、弟君の事を話していたので
話が早く通じて良かった。
上司自身も同じような病気で過去2年回復までに何度も再手術を重ね、
やっと最近普通の状態になった人だったので理解があった。
帰宅する前に日系スーパーに寄って、
弟君が食べたがっているものを買い込んだ。
納豆、梅干し、みたらし団子…
でも乳製品アレルギーがある弟君に、既製品のみたらし団子は
微量のミルクが入ってるようで、買えず。
一から作ってみる覚悟で餅粉を購入w
それ以外も野菜ジュースのパック、ふりかけ、
鶏のそぼろも好きと言ってたので鶏ひき肉なども。
色々買い込んで帰宅し、落ち着かない気分の中、
友達が昼休みに話せると言ってくれたので、しばし話を聞いてもらう。
彼女も、今旦那さんが闘病中で、看病で忙しい真っ只中。
お互い状況は違うものの、気持ちを分かち合えるだけで
大きな支えになる。
実家の母とも電話。
母はドラマチックな人なので、冷静に聞いてくれるか不安でした(爆)。
実は今年の春に2週間やってきた姪っ子も、
生まれながらに障害を抱えており、
弟君の今回の事と似てる状況で生きている。
ただ生まれながらにそうなのと、人生の途中からそうなるのとでは
体の順応度が違うだろうから、全く同じとは言えない。
私と過ごした2週間でも、私はほぼ彼女のハンデを感じずに
普通に過ごしちゃってた。
最近もまた1か月トロントに短期留学したそうで、
そちらは数倍楽しかったようで(爆)、
もっと勉強したい!と意欲が湧いてきたらしい。
そうやって前向きにハンデを抱えても生きてる人はたくさんいる。
きっと弟君もまだまだ楽しい事がやれる、良い人生に出来るはずと信じる。
夜、息子から電話が入り、
これからいよいよ除去の手術であることと、
この日は病院に一晩泊まることの知らせが入った。
成人しているとはいえまだまだ子供な弟君は
終始冷静で、
温存の選択もある事を告げられたけれど、
この先もリスクを抱えたまま生きるより、見た目は気にしないから
除去しちゃってくださいと自ら決めたと聞いて、涙が止まらない。
付き添う息子に歯ブラシや携帯のケーブル、
日中作っておいた食べ物をまとめてドロップしに向かった。
見つけるや否や、息子を抱きしめた。
涙がボロボロ。院内でたくさんの人の視線を浴びてしまうw
息子も辛いだろうと思うと泣けてくる。
弟のために強いお兄ちゃんでいなくてはいけない。
Nと3人でグループハグ。
みんなで祈ってるよ。
天国のひいおじいちゃん、ひいおばあちゃんにも、
守ってねってお願いしたよ。
"ありがとう、love you"
冷戦勃発以降、初めて言ってくれた。
Nと家に戻る車の中で嗚咽が出るほど泣いた。
こんな悲劇があっていいのかと。
なんでこの子なのと。
ちなみに、両親には連絡は入れたとのことでした。
しばらく弟君をこちらで面倒見ることも了承してくれたと。
土曜日は朝から息子の部屋を掃除。
4,5日ずっと部屋の中で看病してたから、
そこらじゅうに使ったティッシュやガーゼや色々放置。
(衛生管理をしなくちゃいけなかったのに!!)
全部片づけて、埃も拭いて、シーツ類も洗い、
弟君の洋服も洗濯し、いつ帰って来ても良いように整えた。
結局土曜日もまた病院に泊まることが決まった。
日曜日はクリスマスのご飯の材料を買い出しに行くついでに
弟君の服も足りなかろうと、下着やパジャマを買いに行った。
Costcoでこの時期買うパイを見たら、
アップルパイはなんと牛乳不使用!弟君も食べられる!
そして夕方、二人は帰ってきた。
弟君の手にはギフトが。病院のスタッフがプレゼントしてくれたんだと。
とても親身になってくれて、
個人的な電話番号をくれた先生もいるらしい。
今後もフォローアップでクリスマスが過ぎたら病院に行く、とのこと。
弟君をそっと抱きしめて(ぎゅっと抱きしめたら壊れそうで怖い)、
「辛かったね。こんなことになって大変な思いをしたね。
みんな君の事を愛してるからね。
ゆっくりしていってね」って伝えました。
Thank you, Thank youと何度も言う、礼儀正しく控えめな弟君。
「ここにいる間はわがまま言っていいんだよ!」って言ったら
「うーん、でもわがままな自分は嫌いだからな~」ってw
なんていい子なんだ。また泣けてくる。
今は、その患部を守ろうとしていたこの1週間の痛みやしんどさがなくなった分、
笑顔もあって、体も辛くないとのこと。
夜ごはんも食べてくれて、部屋からは二人で映画を観てる様子や
息子がゲラゲラ笑う声が聞こえてきた。
明らかに手術でメスを入れた部分は痛むわけだから、
これからも薬のルーティンもあるし、とにかく家で安静に。
そして腸内環境を整えて体を強くしてあげなくちゃと思うので、
栄養のある食事でサポートしていきます。
親や友人に話せば、どうしてそこまで出来る?って思われるのだけれど、
息子の弟妹は、私にとっても家族同様で、
子供たちに罪はなく、
出来る事なら世界中の子供たちを救いたいという思い。
私にできる事なんてごく僅かだけど、
弟君が、頼りになるお兄ちゃんがいて良かった、
この家も温かくて心地いい、幸せだ、と思ってくれたら、それで良い。
人間生まれたら、みんな幸せになる権利がある!!
そう思うことが原動力です。
ここまで読んでくれた方、ありがとう。
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